2010年12月31日金曜日

ウェルバ・アクトゥスとはなにか

ウェルバ(Verba)とは、ことば、音声、言語といった意味。
アクトゥス(Actus)とは、行為、行動、動きといった意味。私たちは「表現行為」という意味で用いる。

「ことば」を「表現」する行為としては、朗読、演劇、歌(音楽)などいろいろあるが、私たちは朗読を中心にかんがえている。
朗読は「すでに書かれたことば」を表現の材料として用いる。「書かれたことば」は文学作品であったり、朗読者が書いた詩であったり、あるいはその他さまざまなものであったりするが、それを手に持ってそのとおりに読む、ということにおいて、朗読は演劇などとは異なる。
ウェルバ・アクトゥスでは「朗読」という表現行為の「枠」を大きく広げようとしている。あくまで書かれた「ことば」から出発するのだが、行き着く先、すなわち表現の場においては、ことばが「身体化」「実体化」される。

ウェルバ・アクトゥスが「書かれたことば」を用いる理由は、「ことば」といういわば記号=バーチャルなものを、「表現」という身体=リアルなものに立ちあげていく、その過程を重要視するからである。
表現の過程において私たちは、できるだけ既成概念をリセットしたいと思っている。すなわち、「朗読はこうあらねばならない」とか、「ステージはこんな感じ」といったなんとなく思いこんでいるものを捨て、自由な発想であらゆるものを取りいれてみる。
かつては分類されていなかったはずの「ひとの表現」が、現代においては細かく分類され、ジャンル化されているが、それをゼロリセットし、再融合をめざす。音楽、演劇、ダンスといった表現ジャンルを取りいれることを試みる。文学や美術などからもインスピレーションを得ることを試みる。

これら異質な表現者が、おなじ場で互いにコミュニケーションを取り、融合した表現をおこなっていく。そのためには、個々の表現者の表現クオリティが高度であることが望ましい。そのために私たちはウェルバ・アクトゥスのワークショップという学びの場を作り、お互いに磨きあうことを継続的におこなう。
よく誤解されるが、表現クオリティを高めるというのは、なにか特別な技術を磨き、だれにもできないアクロバティックなことができるようになる、ということではない。むしろその逆といってもいい。私たちが成長、加齢の過程で身につけてしまった思いこみ、身体の癖,感受性の癖を自覚し、それらをリセットしていくこと。子どものようにフレッシュでリアルな感性を取りもどすこと。子どものように毎日驚きに満ちた時間をすごすこと。そのためにマインドフルネスを学ぶ。
表現の場においても、子どもが歌を歌ったり絵を描いたりするときのように、純粋な内的動機を発見し、その表現を人と共感・共有する喜びをめざすこと。
そのために必要なことは、こだわらずになんでも取りいれてみる。
原始、人が表現することを始めたとき(それは純粋表現とでも呼ぶべきものだっただろう)、歌、踊り,演奏、朗唱、ペインティングなどの「区別」を意識しながらおこなっていただろうか。ただ人は自分の望む方法を用いて表現することで、純粋に自分を他者に向けて伝えようとしたのではないだろうか。
ウェルバ・アクトゥスではその原初的な表現欲求を私たちのなかに再発見し、共有したいと願っている。ジャンルの壁を超越し、自由に融合しあい、異質なものが響きあう道を私たちは探す。

「異質なものが響き合う」とは、たとえばこういうことだ。
ダンスは言葉を(基本的には)使わないが、朗読と融合できないわけではない。ダンスは「身体運動」ということばをつむいでいるし、朗読は「テキストを読む」というダンスを踊っているともいえる。
ピナ・バウシュはダンサーに語らせるが、「語る」という行為そのものをダンスのひとつとしてとらえている証拠だろう。その地平において朗読者もダンサーであるといえる。
音楽は「演奏する」ことで物語をつむいでいるし、朗読は言葉で音楽を奏でている。
絵画も音楽的であったり、物語を語ったりするし、朗読もまた絵画を描くことができる。
このようにすべての表現は原初的表現衝動において、ジャンルを超え、融合して響きあうことはできる。

ウェルバ・アクトゥスの活動では、「公演」や「ライブ」などの表現の現場は最終ゴールではない。そこに至る過程そのものがウェルバ・アクトゥスの活動といっていい。
したがって定期的に開催されるワークショップが活動の中心になる。
ワークショップでは私たちが無意識に身につけてしまっている考え方や身体運用や感受性やコミュニケーションの癖を自覚し、リセットするために、いくつかの方法を用いる。
たとえばNVC(Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)というコミュニーション方法であり、またアレクサンダーテクニークという身体運用の方法である。またコンテンポラリーアートのひとつとして朗読をとらえる現代朗読の方法も用いるし,現代演劇の方法を使って身体作りをおこなったりもする。
これら学びの場であるワークショップは、日常生活と接続しているし、また表現の現場である公演やライブにも接続している。ワークショップで学んだこと/気づいたことを日常生活に取りいれれば、生活も変わるし、また表現も変わる。そのように両足で一歩ずつ階段を上るようにして表現/身体のクオリティを高めていく。その結果として、公演やライブでもクオリティの高いパフォーマンスが可能になる。
ダンサーがダンスという言語活動を高めるために毎日身体トレーニングを欠かさないように、ウェルバ・アクトゥスのパフォーマー(朗読者)もまた朗読というダンスの質を高めるために、日常でのトレーニングを欠かせない。

現代社会ではすべての表現ジャンルが細分化され、商業化されて、袋小路にはいりこんで行き詰まり、息苦しい閉塞感に包まれている。
その閉塞感を解放するには、異質なジャンルを再融合させ、ふたたび風通しをよくしてあたらしい世界の風景を呼びこむことしかない。
そう、世界は私たちが気づかないうちに、すでに風景を一新させている。私たちにその風景を見えなくさせている壁を取りはらい、広々と風通しのいい場所をふたたび作りたい。多くの人が共感を共有できる場所を作りたい。
それがウェルバ・アクトゥスの望みであり、目的でもある。
(演出・水城ゆう)

2010年12月14日火曜日

特殊相対性の女@名古屋ウェルバ・アクトゥス公演より抜粋

2010年12月11日、愛知県芸術劇場小ホールにておこなわれた公演「特殊相対性の女」から一部を抜粋してお送りします。
作・演出・音楽、水城ゆう。
出演は石村みか、野々宮卯妙。ピアノ演奏は水城ゆう。

なおこの公演に使われたテキスト全文(シナリオ)を「水色文庫」で公開しています。

2010年12月8日水曜日

「特殊相対性の女」の野々宮卯妙は「Ginga」にも出演する

野々宮卯妙は純粋培養の現代朗読パフォーマーといえる。
なぜかというと、まだ現代朗読協会が発足する前、漠然とした既製の朗読指導の方法に疑問を持った私が、徹底的に表現の基本原理に立ち返り、確認しながら再構築していった「現代朗読」の方法が、どこまで純粋に「既製の朗読指導を受けたことのないまっさらな者」に通用するのか、実験台となってもらったのが、野々宮卯妙だからだ。

初期の頃、げろきょにまだ多くの職業ナレーターやアナウンサー、商業声優が出入りしていたときには、野々宮もなかなか彼女たちのようにはうまくいかず(それはそうだろう、技術的なことを真似しようとしても彼女らのほうが何歩も先んじているわけだから)、いつも泣きながら練習していたものだ。
が、現代朗読の方法論と思想がはっきりしてきたころから、そして彼女もがんばってオーディオブックを収録したりライブに出たりするようになったころから、急にのびのびとしはじめた。
しまいには、いつどんなものが飛びだすかわからない個性的な朗読者ということで「テポドン野々宮」などというニックネームまでつけられるようになった。
いまでは個性的な表現力に加え、確かな技術も身につけて、たとえば、
「長年型にはまった朗読を続けてきたベテラン朗読者」
なんてのを演じてみせることすらできる。

今回の「特殊相対性の女」では、こちらもなにが飛びだすかわからないスリリングな女優・石村みかを相手に、一歩もひけを取らない読みを聞かせてくれるはずだ。しかも、野々宮はわざと「朗読者」を具現して固定位置で読むことになっている。圧倒的にパフォーマンスとしては不利な位置にいる。
それでもスリリングなパフォーマンスになることを、私は期待している。
また、彼女は「Ginga」のほうにも出演することになっていて、3ステージのかけもちだ。もっとも私は4ステージのかけもちだけど。
野々宮卯妙が出演する「特殊相対性の女」の詳細はこちら

(作・演出・音楽:水城ゆう)

「Ginga」に出演する嶋村美希子と照井数男

今回、急遽名古屋公演に出演が決まったげろきょ若手組のふたり。
ふたりとも昨年後半にげろきょのゼミ生になり、ふたりとも熱心に参加している。ふたりとも埼玉県人。それは関係ないか。
先月は愛知県豊明市までいっしょに行って、市民文化会館の大ホールでおこなわれた子どもたちへのイベントに参加した。また、養護施設の子どもたち相手の慰問イベントにも参加している。

照井数男は定期ライブである中野ピグノーズ「げろきょでないと」に無欠勤・前回参加で、めきめきとパフォーマンスの腕をあげてきている。
嶋村美希子はいわば「肉体派朗読パフォーマー」で、体当たりのパフォーマンスが魅力。もちろん若くきれいなお姉さんでもあるので、よくあるタイバン形式の音楽ライブに朗読で出演しても、自称アーティストのシンガーソングライターのお姉さんたちにひけを取らない魅力的な存在感を見せてくれる。
自分では「アイドル未遂」なんていっているが、実際にその手の事務所に所属していたことがあるとか、いまでも所属しているとか、そういうコである。
肉体派というだけでなく、彼女は耳がよく、音楽によく反応する。朗読の「意味」ではない非言語部分で、ピアノなど楽器とのコミュニケーションができる人だ。
それは照井数男もおなじことだ。

このふたりが加わったことで、名古屋の「Ginga」はグッと活気に満ちることになるだろう。フレッシュな彼らの元気に全員がよい影響を受けることはまずまちがいない。
嶋村美希子と照井数男が出る「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」の詳細はこちら

(作・演出・音楽:水城ゆう)

「Ginga」音楽隊のひとりとして出演する伊藤さやか

伊藤さやかともけっこう長い付き合いになった。2005年からの付き合いだ。
童謡や唱歌をあたらしくアレンジしなおして演奏してみたいと思っていたところへ、彼女を紹介してくれる人がいた。さやかは当時、〈ザ・ヌーカ〉というアマチュアのミュージカル劇団をやっていた。
そうか、まだ当時は彼女も20代半ばだったのか。
Oeufs(うふ)という音楽ユニットをふたりで結成して、活動を始めた。ライブをやったり、老人ホームに慰問に行ったり、『ゆりかごの歌』というアルバムを出したりした。
YouTubeで毎週配信という無茶なペースで、「うふTube」という番組を作ったりもした。
その後、さやかは一年弱のイギリス音楽留学を経て、今年の夏、帰ってきたばかりだ。
そしてOeufs(うふ)の活動もぼちぼちと再開している。

今回の「Ginga」公演には、Oeufs(うふ)として出てもらうわけではない。ソロ歌手として出演してもらう。
「Ginga」では「この河」という私のオリジナル曲、「星めぐりの歌」という宮澤賢治が作った曲、そして「ここへとつづく道」という私のオリジナル曲の3曲をフルで歌ってもらう。それに尺八(矢野司空さん)と馬頭琴(デリヘイ)、そして私のピアノがからむ。
国際色豊かな音楽隊だ。
それぞれの音楽性が異なっている。もちろん私と伊藤さやかの音楽性も違っている。そこがおもしろいのだと思う。
多様な個性がひとつの表現を作りあげていく。全体とディテールがともに生きている世界。私はそれが大切だと思っている。それが世界のありようそのものだと思うし、表現の世界もそうだろう。

昨年の「Kenji」もそうだったが、今回の「Ginga」も音楽劇といってもいいようなものかもしれない。
伊藤さやかが歌う「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」の詳細はこちら

(作・演出・音楽:水城ゆう)

2010年12月7日火曜日

「Ginga」に出演する窪田涼子

今回、ただひとり、大阪からの参加となる窪田涼子。
彼女との付き合いも、岩崎さとこに次いでけっこう長い。
窪田涼子にもまた、多くのオーディオブックをとってもらっている。夏目漱石『彼岸過迄』、筒井康隆『問題外科』『緑魔の街』、太宰治『お伽草子』、芥川龍之介『猿蟹合戦』『桃太郎』などなど。

またライブにもたくさん出てもらっている。
昨年は銀座アップルストアでの朗読ライブ「前略な・だ・草々」にも出てもらった。あのときは「緊縛朗読」をやってもらったのだった。
YouTube番組YouBunkoにも何本か出ている。最多出演かもしれない。そのたびに大阪から出てきてくれるのだ。

最近は名古屋の〈少年王者館〉にも劇団員として参加している。
オールマイティな人だが、とにかく奇抜で変なことにも果敢に挑戦してくれるのでありがたいし、おもしろい。いい意味で自分を捨てられる人だ。
今回の公演でも特異な役回りを引き受けてもらった。なにをやらかしてくれるのか、とても楽しみだ。
窪田涼子が出る「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」の詳細はこちら

(作・演出・音楽:水城ゆう)

「Ginga」に出演する岩崎さとこ

高校生のときに今村昌平監督の映画「楢山節考」でデビューしたという経歴の持ち主なので、役者歴は長い。
が、私との付き合いは朗読がスタートだった。
かれこれ10年近くになるかもしれない。
岩崎さとこには数々のオーディオブックを収録してもらっている。夏目漱石の『夢十夜』や『こころ』、林芙美子の『放浪記』といった大作をはじめ、織田作之助の『夫婦善哉』や『競馬』など、すぐれた朗読をたくさん残してくれている。
私にとって岩崎さとこは、映画俳優でも舞台役者でもない。秀逸な朗読パフォーマーだ。

私が演出したものには、現代朗読協会がNPO法人としてスタートしたときの旗揚げ公演ともいうべき「おくのほそ道異聞」に出演したもらったことがある。2006年春のことだ。
それまでにも小さなライブパフォーマンスはちょくちょくやっていた。
非常に反応性の高いパフォーマーで、独特の個性もある。ほっそりした小さな身体の女性なのだが、パフォーマンスでは大変大きく見える。
私としては彼女にもっと朗読に本腰を入れてもらいたいのだが、演劇や映画方面が本拠地だと思っているらしく、なかなかこちらへ来てくれないのがもどかしい。
朗読のほうが未開拓で、未知の表現ジャンルなので、岩崎さとこにも広大な可能性があるのにね。

それはともかく、今回はみずから名乗り出て「Ginga」に出てくれるという。
ありがたいことだ。
彼女にはちょっと不思議な役回りを受け持ってもらう。自由度が非常に高い役回りなので、いろいろ思いがけないことをやってくれるのではないかと期待している。
「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」詳細はこちら

(作・演出・音楽:水城ゆう)

「特殊相対性の女」の石村みか

女優・石村みかに最初に会ったのはいつだったろうか。
たしか、2年くらい前のことだ。場所は現代朗読協会が羽根木の家に移る前、活動拠点としていた豪徳寺のドルチェスタジオだったと思う。
安納ケン講師によるアレクサンダーテクニーク講座がおこなわれていて、そこに参加者としてやってきたのだった。
ある舞台のための演技でちょっとした悩みを抱えていて、それをアレクサンダーテクニークで解決してみようといろいろやってみていたことを覚えている。
その後、その舞台公演を観に行ったりした。また、彼女のほうから現代朗読協会に遊びに来てくれたりもした。

そんなこんなで、なんとなくのゆるい友だち付き合いが続いていたのだが、今年の9月に「特殊相対性の女」を初演することになったとき、朗読の野々宮卯妙の相方女優としてお願いすることになった。
小劇場を中心に、商業演劇にも駆り出されたりすることもあって、かなりいそがしい人なのだが、快く引きうけてくれた。
もともとは朗読台本なのだが、彼女はあくまで「役者」としてやりたいということで、テキストを全部覚えてしまった。つまり、セリフとして。読めばわかるが、どうかんがえてもセリフ的な文章ではない。それを覚え、また朗読の野々宮とかけあいで演じるというのは、相当な力ワザだ。

初演は下北沢のライブカフェでおこなわれた。
その模様のごく一部をYouTubeに公開した。
私が見込んだとおり、石村みかはすばらしい身体性を持った役者であり、自由を与えれば与えるほど輝く表現者だった。
このたびの名古屋ウェルバ・アクトゥス・アート公演の企画は、愛知県芸術劇場という小ホールではあるけれど300名がはいる空間でおこなわれる。ぜひともこの広大な空間に石村みかという「鳥」を放ってみたい。
私はそのシーンを夢想して、彼女に出演を打診した。
今回もラッキーなことに、快く出演を引きうけてくれた。
ご来場のチャンスがある方は、ぜひお見逃しないよう。
詳細はこちら

(作・演出・音楽:水城ゆう)

2010年11月29日月曜日

(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女@愛知県芸術センター

2010年9月に東京・下北沢〈Com.Cafe 音倉〉にて初演をおこない、大きな反響を巻き起こしたコンテンポラリー・パフォーマンスが、名古屋に舞台を移してホール公演をおこないます。

少女と老婆がひとりの女優の体内を行き来する。
朗読と演技がひとつのステージ上で交錯する。
言葉と音楽が時間と空間を再構築する。
舞台を中心に活躍する女優・石村みかと、現代朗読純粋培養の朗読者・野々宮卯妙が、それぞれ異なるアプローチでオリジナルテキストに挑みます。
ランダムに映しだされる映像にも出演者と演奏が反応しながら進んでいきます。

脚本・演出・音楽:水城ゆう
出演:石村みか、野々宮卯妙
映像:藤原好昭、伊藤貴人
演奏:水城ゆう(ピアノ)

(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女
・日時 2010年12月11日(土)15:30開演/14:30開場
・場所 愛知県芸術劇場(芸術文化センター)小ホール
・料金 前売2,500円/当日3,000円

※チケット購入はこちら

※お問い合せ:ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会
電話・FAX 052-323-2593
Mail info.verbaactus@gmail.com

2010年11月26日金曜日

沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき

2010年3月に東京・中野〈plan-B〉にて初演をおこない、大きな反響を巻き起こしたコンテンポラリー・パフォーマンスが、名古屋に舞台を移してホール公演をおこないます。
「沈黙」と「朗読」という一見矛盾したテーマに取り組みながらも、終演後は多くの方から「驚くべき沈黙の豊穣さを発見した」というメッセージをいただきました。
そのオリジナルプログラムが、形を変えて名古屋のウェルバ・アクトゥスの舞台に登場します。
今回、あらたにクラリネットを加え、三つどもえのパフォーマンスへと変化をとげます。

脚本・演出:水城ゆう
出演:榊原忠美
演奏:坂野嘉彦(クラリネット)/水城ゆう(ピアノ)

沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき
・日時 2010年12月10日(土)19:30開演/18:30開場
・場所 愛知県芸術劇場(芸術文化センター)小ホール
・料金 前売2,500円/当日3,000円

※チケット購入はこちら

※お問い合せ:ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会
電話・FAX 052-323-2593
Mail info.verbaactus@gmail.com

ウェルバ・アクトゥス・アート第二回・愛知県芸術劇場公演のお知らせ


日時:2010年12月10日/11日
場所:愛知県芸術劇場(芸術文化センター)小ホール

2008年暮れに名古屋で始動したウェルバ・アクトゥスは、継続的なワークショップを通じてその方法と考え方を推し進め、2009年9月に初の大きな公演「Kenji - 宮澤賢治・音と光と土 - 」を実現するにいたりました。
大きな反響をもって終えた「Kenji」を受け、すぐさまさらに継続的な活動が展開され、本年はウェルバ・アクトゥス制作実行委員会が正式に発足しました。
また、ワークショップも毎月開催されているほか、ミニライブも頻繁におこなってきました。
そして2010年12月、愛知県芸術劇場小ホールで、2日間、3演目4公演におよぶアートショーが開催されることとなりました。
演目概要をここにお知らせいたします。

◎Ginga ――宮澤賢治・時と地と星――
12月10日(金)15:30- /12月11日(土)19:30-

宮澤賢治『銀河鉄道の夜』をモチーフにしたオリジナル脚本をもとに、
約一年間のワークショップを経たウェルバ・アクトゥス・アートパフォーマーたちが
皆さんと共感の場を作ります。音と光の饗宴を共有しましょう。

脚本・演出・音楽:水城ゆう
出演 岩崎さとこ、窪田涼子、野々宮卯妙、照井数男、嶋村美希子
加藤祐子、山田哲也、西川智里、大久保恵理子、岡本薫
西村邦子、小木曽琴江(10日のみ)、柊麗子(11日のみ)
演奏:伊藤さやか(歌)、矢野司空(尺八)、デリヘイ(馬頭琴/ホーミー)、水城ゆう(ピアノ)
笛吹ふえこと教室の皆さん(篠笛、土曜日のみ)

◎沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき
12月10日(金)19:30-

2010年3月に東京・中野 plan-B にて初演。
「沈黙」と「朗読」という一見矛盾したテーマに取り組みながらも、
終演後は「驚くべき沈黙の豊穣さ」を発見した濃密なパフォーマンスが、
名古屋のウェルバ・アクトゥスの舞台に帰ってくる。
今回、あらたにクラリネットを加え、三つどもえのパフォーマンスに。

脚本・演出・音楽:水城ゆう
出演:榊原忠美
演奏:坂野嘉彦(クラリネット)、水城ゆう(ピアノ)

◎(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女
12月11日(土)15:30-

2010年9月に東京・下北沢〈Com.Cafe 音倉〉にて初演。
舞台を中心に活躍する女優・石村みかと、現代朗読純粋培養の朗読者・野々宮卯妙が、
それぞれ異なるアプローチでオリジナルテキストに挑みます。
ランダムに映しだされる映像にも出演者と演奏が反応しながら進んでいきます。

脚本・演出・音楽:水城ゆう
出演:石村みか、野々宮卯妙
映像:藤原好昭、伊藤貴人
演奏:水城ゆう(ピアノ)

料金:すべて2,500円(前売)
チケット購入はこちら

お問い合せ:ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会
電話・FAX 052-323-2593
Mail info.verbaactus@gmail.com

2010年11月25日木曜日

ウェルバ・アクトゥス豊明イベント写真(4)

豊明市民文化会館で行われた公文式の生徒たちのイベントの写真の紹介のつづきです。
撮影はファンキー。

(10) 終わってからみんなで12月公演のチラシ配り。猫のお姉ちゃんも。

(11) ういろう売りのお姉ちゃんもチラシ配り。

(12) 最後に会館の前の銅像のところで、みんなで記念撮影。ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会代表の一歩さんも、ナオスケさんも、チラシ配りに駆けつけてくれたコギソさんも、車を出してくれた丸さんもチラッと写ってますね。みなさん、お疲れさまでした。

このあと、東京組はまた遠路はるばる、東名高速を東京に向かって帰っていきました。
途中、柊麗子に教えてもらった刈谷サービスエリアで足湯を使ったり、メリーゴーラウンドに乗って遊んだりと、渋滞もものともせずに、来るとき以上に楽しく帰りました。

ウェルバ・アクトゥス豊明イベント写真(3)

豊明市民文化会館で行われた公文式の生徒たちのイベントの写真の紹介のつづきです。
撮影はファンキー。

(7) 5番目の演目。尾崎放哉の自由律俳句を岩崎さとこが読み上げ、ほかの参加者がそのイメージを身体で表現するという仕掛け。決して形態模写ではなく、あくまでイメージ表現。なので、各自いろいろなポーズになります。

(8) 最後は新美南吉の「一年生たちとひよめ」という、とってもかわいい、しかし報酬主義をいさめる深い話。これを、いい大人がまるで童心に返って生き生きと演じました。童謡の「靴が鳴る」を、評価や上手さを求めない子どもの心で歌いながら行進するところからスタートしました。

(9) 出演者もとっても楽しそうに読んでいます。ピアノを弾いている私も楽しかったです。そしてそのことは、きっとまっすぐに子どもたちにも伝わったことでしょう。評価や効率の世界に閉じ込められようとしている子どもたちに、いくらかでも好きなように声を出して自由に表現することの楽しさを伝えられたらよかったと思います。

ウェルバ・アクトゥス豊明イベント写真(2)

豊明市民文化会館で行われた公文式の生徒たちのイベントの写真の紹介のつづきです。
撮影はファンキー。

(4) 「じゅげむ」クッキー無理矢理食べさせられ朗読のつづき。この演目は子どもたちにいつもウケるんですが、子どもたちもちょっとうらやましそうなんですよね。やっちゃいけないといわれていることを、いい大人が堂々と楽しそうにやっているのを見て、わくわくするんでしょう。もちろんそれが狙いなのです。

(5) 嶋村美希子と柊麗子による、いわゆる「猫朗読」。中原中也の「猫」という作品を怪しく読みます。猫といいながらも、ふたりの動きがちょっとセクシーなので、年長の男のコはドキドキするかもしれませんね。もちろん、それが狙いなのですが。

(6) 猫になりきっている嶋村美希子。弱冠23歳の若手ですが、J-POPに拮抗するロードクの可能性を開拓中。音楽ライブにもひけをとらないロードクのおもしろさを、多くの人に知ってもらいたいですね。

ウェルバ・アクトゥス豊明イベント写真(1)

2010年11月21日、豊明市民文化会館で行われた公文式の生徒たちのイベントに、ウェルバ・アクトゥスとして参加してきました。
名古屋組3名と、東京からも丸さんに車を出してもらって、早朝から遠路はるばる私を含めて4人が参加。遠い道のりでしたが、それもまた楽し。
豊明では初顔合わせとなる6人の朗読者が、まったくのぶっつけ本番でひとつのプログラムに挑みました。
そういう状況でも、自由に、軽快に、そしてお互いと子どもたちとのコミュニケーションを取りながら臨機応変にやっていけるのが、ウェルバ・アクトゥスの本質的な表現なのです。

ファンキーが撮ってくれた写真から何枚か、抜粋してお送りします。
当日の雰囲気をなんとなく感じてもらえればと思います。
この延長線上に、規模はずっと大きなものになりますが、12月10日と11日の「Ginga」の公演があります。

(1) プログラムの最初は、まずは名古屋組3人による「ういろう売り」ショートバージョンの即興的な朗読表現。ステージ上を自由に動き回りながら、かけあいのような朗読をやりました。こういった朗読に慣れていない「大人」は、「言葉が重なってしまって聞き取れなかったのが残念」
という典型的な評価をしてくれるのが通常ですが、私たちは言葉や意味やストーリーを伝えることだけを目的にしていません。もっとずっとリッチな情報を発信していることに気づいていただきたいのです。もちろん、子どもたちはそれを全部、全身を受けとってくれていたことでしょう。
出演は、西村邦子、柊麗子、加藤祐子、とピアノの水城。

(2) 2番目の演目は東京組が登場。名古屋組から柊麗子に残ってもらって手伝ってもらいました。中原中也の「ブランコ」という詩で、まるでサーカスのブランコのように揺れながらの朗読。この時点で全員汗だくになってしまいました。汗だくになる朗読なんて、あまりないかもしれません。
出演は、岩崎さとこ、嶋村美希子、照井数男、そして柊麗子とピアノの水城。

(3) 3番目の演目は、落語で有名な「じゅげむ」。「ブランコ」とおなじメンバーで演じました。じゅげむの名前をとなえる照井の口に、クッキーが容赦なく突っ込まれます。子どもたちは爆笑で、当然出演者も図に乗ってパフォーマンスをエスカレートさせます。照井くんはさぞ大変だったことでしょう。

2010年11月20日土曜日

ウェルバ、驚きのチケッTシャツ

写真はゼミ生のひえいさんに届いた名古屋ウェルバ・アクトゥス・アート公演のチケッTシャツである。
チケッTシャツとはなにか。
入場チケット代わりのTシャツのことで、これを購入いただくと、12月10日と11日に愛知県芸術劇場で開催されるウェルバ・アクトゥス・アート公演を観ることができる。

このTシャツ、じつは驚きのTシャツなのだ。
ここに描かれている絵は、プリントではない。手描きなのだ。
手描きの一点ものである。2枚とおなじものはない。
描いたのは画家の出愚坊一歩さん。わがウェルバ・アクトゥス制作実行委員会の代表その人である。
描いてもらいたい図柄のリクエストもできる。
たぶんひえいさんは、音符の絵をリクエストしたのだろう。背中にも絵とウェルバ・アクトゥスの文字と、そしてひえいさんの名前も入っている。
これほど贅沢なチケットはほかにないだろう。

このチケッTシャツ、普通にかんがえたら何万円もするものだろう。ところがなんと、たったの5千円で描いてもらえる。
私ももちろん持っている。私がお金持ちだったら、全点買い占めてしまいたいほどだ。
ほかにどんな図柄が描かれているのか、こちらで少しだけ見ることができる。
ここから注文もできる!

これらTシャツは、チケット代わりというだけでなく、これらを着用したスタッフや来客が一同に集まることで、それ自体ひとつのアートイベントになる、という仕組みだ。
出愚坊一歩がしかけた実に手間ひまのかかる、壮大なるアートショーというわけだ。
皆さんもぜひご参加ください。
(演出:水城)

2010年11月14日日曜日

昨日のアクテノンの写真

昨日、演劇練習館〈アクテノン〉の資料室でウェルバ・アクトゥスの朗読パフォーマンスをやりました。
そのとき伊藤貴人さんが撮ってくれた写真がおもしろいので、紹介します。

本公演はこちら。
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第二回ウェルバアクトゥスアート公演アッサンブラージュアートショー
場所 愛知県芸術劇場小ホール

◎Ginga ――宮澤賢治・時と地と星――
12月10日(金)15:30-/12月11日(土)19:30-
◎沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき
12月10日(金)19:30-
◎(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女
12月11日(土)15:30-

2010年11月11日木曜日

名古屋「Ginga」あと一か月/チラシの最終デザインその3

12月10日と11日におこなわれる名古屋ウェルバ・アクトゥス公演の最終チラシデザインの紹介シリーズ、その3。私はまだ見ていませんが、チラシは完成したそうです。明日の名古屋行きで受け取ります。
そして明後日11月13日(土)には、名古屋演劇練習場〈アクテノン〉の資料室でミニライブをおこないます。
18時から。無料です。
その前の14時からは、やはりアクテノンの稽古室でワークショップをやってます。見学自由ですので、気軽にお越しください。

以下、本公演情報です。

第二回ウェルバアクトゥスアート公演アッサンブラージュアートショー
場所 愛知県芸術劇場小ホール

◎Ginga ――宮澤賢治・時と地と星――
12月10日(金)15:30-/12月11日(土)19:30-
◎沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき
12月10日(金)19:30-
◎(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女
12月11日(土)15:30-

2010年11月10日水曜日

名古屋「Ginga」あと一か月/チラシの最終デザインその2

12月10日と11日におこなわれる名古屋ウェルバ・アクトゥス公演の最終チラシデザインの紹介シリーズ、その2。もうすぐチラシも完成します。
そして今週末、11月13日(土)には名古屋演劇練習場〈アクテノン〉の資料室でミニライブをおこないます。
18時から。無料です。
その前の14時からは、やはりアクテノンの稽古室でワークショップをやってます。見学自由ですので、気軽にお越しください。

第二回ウェルバアクトゥスアート公演アッサンブラージュアートショー
場所 愛知県芸術劇場小ホール

◎Ginga ――宮澤賢治・時と地と星――
12月10日(金)15:30-/12月11日(土)19:30-
◎沈黙の朗読――記憶が光速を超えるとき
12月10日(金)19:30-
◎(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女
12月11日(土)15:30-

2010年11月9日火曜日

演劇練習場〈アクテノン〉ミニライブのお知らせ(無料)

名古屋ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会では、12月10日・11日の愛知芸術文化センターにおける公演「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」の準備を進めていますが、それに先立って、出演メンバーによるミニライブを展開しています。

今回は今週末11月13日(土)に名古屋演劇練習場〈アクテノン〉の資料室でおこなうミニライブのご案内です。
普段は演技表現のできない部屋(円形吹き抜けホールで、二階回廊から下を見降ろす形で観られる。)の特別許可を得てのライブです。
ここでは現在、構久夫さんの写真展が開催中であり、作品に囲まれた中でおこなうパフォーマンス、まさにウェルバ・アクトゥスなのです。

出演はウェルバ・アクトゥスのワークショップ参加者です。年末12月10日・11日の本公演に出演する人たちで、群読やひとり読み、音楽との共演など、バラエティ豊かにお送りします。
構成・演出・音楽は水城ゆうです。
また、この日、昼間におこなわれるワークショップに打ち合わせに来てくれる音楽出演者の矢野司空さん(尺八)やデリヘイ(ホーミー/馬頭琴)も、残ってライブに飛び入り参加してくれるかもしれません。
そうそう、ライブ前のワークショップのほうも、見学自由ですので、お時間がある方はそちらもどうぞ。

◎日時 2010年11月13日(土)18:00-19:00
◎場所 名古屋市演劇練習館アクテノン 1F資料室
名古屋市営地下鉄東山線中村公園駅より西へ徒歩12分 稲葉地公園内
◎無料 どなたでもご覧いただけます

※問い合わせ
ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会
052-323-2593/080-6940-8904(17:00以降)
アクテノン1F資料室

2010年11月8日月曜日

「Ginga」公演まであと一か月/チラシの最終デザイン

12月10日と11日におこなわれる名古屋ウェルバ・アクトゥス公演の最終チラシデザインがあがってきました。もうすぐチラシも完成する予定です。
これ、実は、3種類あります。まずは1種類のみ紹介します。いずれもすばらしいですよ。

第二回ウェルバアクトゥスアート公演アッサンブラージュアートショー
場所 愛知県芸術劇場小ホール

◎Ginga ——宮澤賢治・時と地と星——
12月10日(金)15:30-/12月11日(土)19:30-
◎沈黙の朗読——記憶が光速を超えるとき
12月10日(金)19:30-
◎(演劇+朗読)×音楽=特殊相対性の女
12月11日(土)15:30-

2010年10月15日金曜日

ウェスト・ダーツ・クラブ(名古屋)でのミニライブのお知らせ

名古屋ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会では、12月10日・11日の愛知芸術文化センターにおける公演「Ginga - 宮澤賢治・時と地と星 - 」の準備を進めていますが、それに先立って、出演メンバーによるミニライブを展開しています。

今月末に名古屋・藤が丘でおこなうミニライブのご案内です。
出演はウェルバ・アクトゥスのワークショップ参加者で、年末12月10日・11日の本公演に出演する人たちで、群読やひとり読み、音楽との共演など、バラエティ豊かにお送りします。
お酒などめしあがりながら、音楽ライブ感覚でお楽しみください。

◎日時 2010年10月30日(土)19:00-20:00
◎場所 ライブハウス「west darts club(ウェストダーツクラブ)」
地下鉄藤が丘駅3番出口前の信号渡りすぐ! The BOXビル4F
◎チャージ 2,000円

※問い合わせ
ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会
052-323-2593/080-6940-8904(17:00以降)

2010年9月1日水曜日

911のミニライブ会場が変更になりました

ご注意ください。
9月11日の下記ミニライブがおこなわれる会場が変更になりました。
すでに下記告知内では訂正してありますが、ワークショップとおなじ会場となりました。おなじ建物の1階部分です。
みなさんのお越しをお待ちしております。

2010年8月20日金曜日

ウェルバ・アクトゥス・アート「ミニライブ・祈り911〜Ginga」のお知らせ

(画像を拡大するとチラシの詳細が表示されます)
毎月おこなっている名古屋ウェルバ・アクトゥス・アートのミニライブですが、9月もおこないます。
ワークショップとともにご案内します。

9月ミニライブ
日時 9月11日土曜日 19:00開演
会場 下記ワークショップ会場とおなじ
入場料 2000円(ワインorソフトドリンク1杯付)

9月ワークショップ
日時 9月11日土曜日 14:00〜17:00
会場 劇団クセックactアトリエ「エル・ノルテ」
 名古屋市北区下飯田町3-58
 地下鉄平安通駅3番出口より徒歩で北へ5〜7分
 御成通3丁目交差点左折して3分、おりべ幼稚園の
 向かい側の二階建て茶色の建物。駐車場あり。

お問い合わせ ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会 052-323-2593(TEL / FAX)

2010年8月9日月曜日

豊明文化会館での公開ワークショップ、終了

(演出・水城がお送りします)
昨日は、豊明市の文化会館で、ウェルバ・アクトゥスの公開ワークショップがおこなわれました。
私は用があって、前日らか名古屋入りしていたんですが、朝9時に名古屋のホテルをチェックアウトして、名古屋駅へ。名鉄に乗り換え「前後」という駅へ。
駅へはファンキー氏が迎えに来てくれるはずでしたが、取り込み中らしくて、代わりにデザイナーの伊藤さんが来てくれました。
文化会館の小ホールへ。これがなかなかいいホールで、近くにあればしょっちゅ使いたいくらいです。
〈まちの縁側・MOMO〉の節子さんもすでに手伝いに来てくれていました。メンバーの加藤さんらも来て、去年の公演で使った一歩さんの布作品を、ステージ奥のバトンに吊り込み作業中。
ほかにステージの上にピアノや椅子を並べて、準備完了。
一歩さんがウェルバ・アクトゥスのTシャツを何枚か作って持ってきてくれました。これがまあすばらしい出来です! すべて一点ものの手描き。全部ほしいくらいですが、これは後日、どのように使うのか、あらためてお知らせすることになると思います。どうぞご期待を! 皆さんにも手に入れられるようにしますからね。
とはいえ、さっそく関係者特権を生かして、私と野々宮は気にいったのを1枚いただきました。

11時から予定通り、公開ワークショップがスタート。
この日は豊明の夏祭ということで、野外には屋台が出てにぎわうのですが、毎年夜に行なわれるイベントなので人出は少ない。それでも見学の方がちらほら客席のほうに見えます。
また、夏祭のチラシに、ワークショップが午後1時スタートすると掲載されていたこともあって、午後から参加の人がいるとのことで、午前中はウォーミングアップ的なエチュードをやりました。それがおもしろかったらしく、客席から見ていた人が何人か、午後から参加することになりました。
そういう反応もうれしいですね。

昼食休憩のあと、午後1時から再開。新たに午後からも参加の人もおられました。
夏祭のチラシを見た人が、1時からなにかの公演があるのだと思ったらしく、けっこうな数の人が客席にやってきました。そこで急遽、ワークショップの前に一演目やることにしました。
野々宮卯妙と漱石の「夢十夜」から第一夜を、ピアノとのかけひきでやりました。
そのあと、ワークショップの午後の部。参加者が増え、ステージに並べた椅子が一杯になりました。全員に声を出してもらい、動いてもらい、ステージだけでなく会場全体も使ってウェルバ・アクトゥス(現代朗読)を体験してもらいました。

16時からはその参加者たちと、発表の形でミニ公演をおこないました。
「祈り911~Ginga」というタイトルのライブです。
たった数時間のワークショップで、お互い見も知らぬ人たちで、しかもステージ経験のまったくない人もいるメンバーで作り上げたパフォーマンスとしては、驚くほどおもしろいものになったと思います。これで年末の公演の方向性を確認できたように思いました。

最後に客席の人もいれて全員で「祈る人」の朗読をしました。
ウェルバ・アクトゥスの表現は、自分がだれかより「上」とか「優位」になるためのものではなく、それぞれ違う個性のなかにあって誠実に、正直に自分自身を表現し、また共感するための場を作るためのものです。
その場はまた、祈りの場でもあります。私のたちの「祈り」は、もちろん特定の宗教や団体にしばられるものではなく、純粋に個人的な精神から生まれるものです。
次回ワークショップは9月11日のあの日におこなわれます。
その日のワークショップ後のミニライブは、今回の「祈り911~Ginga」とおなじテキストを使っておこなわれます。
皆さんのご参加、見学、ご来場をお待ちしております。
(みずき)

2010年7月29日木曜日

名古屋ウェルバ・アクトゥス、豊明市での公開ワークショップのご案内(8/7)

名古屋でのウェルバ・アクトゥスの活動として、年末の宮澤賢治作品を用いた「Ginga」 公演に向けて毎月、ワークショップとミニライブをおこなっていますが、8月はなんと、豊明市文化会館小ホールを借りきっての無料公開大ワークショップです。

◎ウェルバ・アクトゥス公開大ワークショップ
2010年8月7日(土)11:00-15:30
途中約1時間の休憩あり
参加無料/見学のみも歓迎
開催場所 豊明市文化会館小ホール(0562-93-3310)
ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会電話 080-6940-8904

◎ミニライブ
同日 16:00-17:00
場所 同小ホール
入場無料

みなさんお誘い合わせの上でのご来場をお待ちしてます。

2010年7月23日金曜日

Ustream番組「UBunko」名古屋アクテノン野外ステージライブ

2010年7月10日の夕刻、名古屋演劇練習場〈アクテノン〉の野外ステージにて、ウェルバ・アクトゥスのワークショップ参加メンバーがおこなったミニライブ「Kenji V」と「祈る人」の模様の録画をお送りします。

放送は本日7月23日(水)午後8時より。
視聴はこちらから。

2010年7月12日月曜日

ワークショップ7月10日フォト5

(All photos by Funky Yoshi)
11枚め。
ミニライブの最後は、みんなで「祈る人」の朗読。
通りがかりの親子連れから小さな助っ人がやってきてくれました。
写真からはわかりにくいですが、そろそろ空も暗くなりかけてきていました。
最後まで観てくれた方も、そうでない方も、とにかく私たちといっしょの時間をすごしてくれてありがとう。



12枚め。
ライブ後は居酒屋で打ち上げというか、懇親会。
記録ビデオを観る祐子さんと撫子さん。
ライブ後のビールのうまいことといったら。





13枚め。
ひさしぶりに顔を出してくれた今泉くん。
ファンキーとのこのショットの前は、ふたりでひしと抱き合うショットもあるんですが、それは公開できません。
今泉くんは現在、八事興正寺で修行中の見習い僧侶です。いつかウェルバ・アクトゥスに復帰してくれると思います。

以上、7月10日の名古屋ウェルバ・アクトゥスのワークショップ、野外ミニライブ、懇親会の様子を写真でお送りしました。

ワークショップ7月10日フォト4

(All photos by Funky Yoshi)
10枚め。
「Kenji V」のつづき。
出演は左から、撫子、林、柊麗子、加藤祐子、野々宮卯妙、の5人。
みんなのびのび。自由に動きまわりながらの朗読。
ウェルバ・アクトゥスはだれがどこでどんな動きをするか、なんてことは、必要最小限、ほとんど決めてないのです。



11枚め。
パッとはじけたり、スッと静まったり、音楽と共演しながら(音楽は伴奏ではない)、出演者同士が会話しながら、そしてお客さんとも会話しながら、パフォーマンスは進んでいくのです。





12枚め。
お互いの呼吸と動きを感じながら、自分の存在にもしっかりとマインドフルになることを心がけ、お客さんに誇示するのでもなく、睥睨するのでもなく、ただありのままの正直な自分たちを提示していくだけなのです。
するとそこには不思議なことに、共感が生まれるのです。

ワークショップ7月10日フォト3

(All photos by Funky Yoshi)
7枚め。
いよいよアクテノン野外ステージでの野外ミニライブがスタートしました。
準備にあたっては、アクテノンの方にたいへんよくしていただきました。上演中も熱心に見てくれて、最後までお付き合いいただいたこと、うれしかったです。
また、演奏機材を貸していただいた〈まちの縁側 MOMO〉にも感謝です。
最初の演目は、なんと、林ちゃんによる「星めぐりの歌」の独唱から。
と思いきや、歌いはじめてすぐに、共演の女性陣が邪魔をしにきて、大変なことに。楽しい幕開けとなりました。

8枚め。
2番めの演目は、野々宮卯妙によるひとり読み。水城ゆう作「温室」。
ピアノとの即興的なかけあいをやりながら、ステージと客席を縦横に動き回ります。お客さんも最初はとまどいながらも、楽しんでくれていたようでした。

9枚め。
メインの演目は、5人(と私)による「Kenji V」。
これは世田谷の小学校でやったバージョンが下敷きになってます。
野外ステージなのに、意外に声がよく響き、風も吹きわたってとても気持ちのいい場所でした。
お客さんも、少人数ながらリラックスして聴いてくれているし、みなさんものびのびと演じはじめています。