コロス組今泉のブログから転載です。
本公演とは直接関係ない筆者の自分語りのところも多いですが、MIZUKI氏と氏の活動についてまだご存じない方々にご紹介する上で多少役立つところもあるかと考え、こちらにいくつか転載させていただきます。
現代朗読協会ワークショップへ(2008/11/23)
水城雄氏を知ったのはオーディオブック「誰も教えてくれなかったジャズの聴き方」からである。
国内のジャズ界でピアニストとして活動された後、職業作家として文筆業に軸足を移された著者が一般の初心者リスナーへむけて記したジャスのガイドブック、そのテキストを元に製作された音源だ。
iPodを第5.5世代が発売された時期に初めて購入し使い始めた。Podcast、オーディオブックを聴くようになったのもそれからだが一番最初にiTunes STOREでダウンロードしたのが「~ジャズの聴き方」であった。
テキストの内容は素晴しいものであったと同時に、他の部分で幾つか考えさせられることもあり筆者にとっては〝原体験〟にあたる、様々な意味で重要な作品だ。
以前筆者は朗読のジャンルでPodcast配信を試みていた時期がある。
今までに「声質」を褒められたことが何度かあった。しかしながら実生活では声量も少ない・滑舌も悪いでこちらの話を聞き返されることが多く、これがコンプレックスになっていたのが実情である。
男は三十過ぎたら手前の顔に責任持て~と誰が言ったものかは知らないが、自分が他者にどんな印象を与えているのか?顔だけじゃない、声も話し方も姿も生き様もだ。それを弁える事の重要さに気づきつつも、真に向き合って取り組むことを怠ってきた。
ほんとに遅すぎた。遅きに失した?否まだまだ。
コンプレックスの払拭、己の真価を問う...とは大げさかもしれないが
あの時褒められたことは真であったのか、もしそうならばそれを確かめ続けたい、動機の芯にあったのはそんなところだろうか。
結局その配信は肝心の「読み」「表現」の部分で行き詰まり更新が滞ったまま、プロバイダの解約に伴うブログの閉鎖で全て消えた。本人の得た経験以外に、残すべき価値はそれほどなかった。
この歳になって思う所あり、三つの「手習い」を始めることを決め内二つの為に名古屋近郊に転居してきた。ひとつは音楽。ひとつは舞踏。
で、それらとは別の最後のひとつが朗読。
水城氏は音楽、執筆活動と並行して「現代朗読協会」を主催され精力的に活動されており、ブログもほぼ毎日更新しておられる。(誰かとはえらい違いだ)
そちらで日々の活動を拝見していたが、今月WSが名古屋で開かれると知り御指導を仰ぐことに決めた。
やりかけの事に決着をつけたいのだ。
拙著のお買い上げをありがとうございます(笑)。
返信削除最近、ワークショップ参加のほかの人から相談を受けたこともあって、「コンプレックス」というものについて考えることが多いですね。
コンプレックスとはなんぞや。
コンプレックスは他者との関係がなければ存在しない。つまり、自分についての意識をしっかり(場合によっては必要以上に)持っている人が感じる事象でしょう。
悪いベクトルではないと思う。
コンプレックスを良いベクトルに向けていくことは、案外難しいことではなく、可能ではないか、あるいはとてもいいことではないか、ということを感じ始めています。