2010年4月19日月曜日

Kenji - 宮澤賢治・音と光と土 - (ウェルバ・アクトゥス第一回公演抜粋)

2009年9月2日、名古屋市芸術創造センターホールでおこなわれた第一回ウェルバ・アクトゥス公演の抜粋映像です。
今年2010年は第二回公演に向けての準備とワークショップがすでにスタートしています。興味のある方は気楽にメールください。

2010年4月13日火曜日

ワークショップでのみっつのゆるやかな合意

 ウェルバ・アクトゥス・ワークショップでは、主催者も参加者も次のようなゆるやかな合意のもとでさまざまなワーク/プラクティス/エチュードを進めていきます。

 1. BODY free

 ワークショップの主催者と参加者(あなた)は、あなた自身の身体の自由を保障します。
 生理的欲求(水を飲む、トイレに行くなど)には自由に応じてください。もっともリラックスした姿勢でいてください。自分の身体になんの拘束も強制も与えないでください。

 2. MIND free

 ワークショップの主催者と参加者(あなた)は、あなた自身の精神の自由を保障します。
 ワークショップにおいてはさまざまなプラクティスをお願いしますが、その際、少しでも気が向かなければ「やりたくありません」と拒否する自由があります。「やってみたい」という気になったときだけやってください。少しでも拒絶の気持ちがあるとき、私たちのワークはその意味がなくなることが多いのです。
 その他、ワーク中のあなたの精神状態について、遠慮なくおっしゃってください。全員がそれを共有します。

 3. COMMUNICATION free

 ワークショップの主催者と参加者(あなた)の間のコミュニケーションの自由を保障します。
 いついかなる場合でも、疑問、質問、意見、気持ちの表明をあなたは行なうことが保障されています。ただし、全員がひとつに集中してなにかをおこなうワーク中には、一時的に遠慮していただくことはあります。それ以外は自由にコミュニケートをとりながらワークを進めていきます。

2010ミニライブ第一回 at まちの縁側MOMO

(Photo by Funky)
 2010年4月10日、土曜日。夜。
 ウェルバ・アクトゥス・ワークショップがスタートしたのに合わせ、毎回、ワークショップ後の夜はどこかでミニライブをやることが決まっていた。
 初回は車道の〈まちの縁側MOMO〉をお借りしての、夕食会兼ミニワークショップを開催。19時スタート。節子さんをはじめスタッフの方々が、楽器を含む会場の準備と、料理の準備を進めてくれていた。ここが今年のウェルバ・アクトゥスの大事な拠点第一号である。
 ワークショップの参加者はもちろん、ウェルバ・アクトゥスの活動を応援してくれる方々、そしてまだなにも知らない一般のお客さんも含め、20名以上の方においでいただき、食事会とミニライブが始まった。
 食事は無農薬のヘルシーなメニューが中心のさっぱりとしたもので、とてもおいしい。そんななか、店のキーボードをコンピューターに接続しての演奏とともに、朗読ライブ。
 演目は以下のような感じ。抜けがあったら失礼。

・野々宮卯妙による宮澤賢治「銀河鉄道の夜」より抜粋、ワークショップの実践読みで使った一節
・コギソによる理科の文章「鮭の一生」より
・山田哲也による吉本ばなな「キッチン」より抜粋
・ナオスケによる星新一の長いショートショートより
・詩人・福田実佐枝さんの飛び入りによる自作詩朗読2編
・林ちゃんによる自作短編2編
・野々宮卯妙による水城雄「眠らない男」
・全員による「祈る人」の朗読

 朗読ライブというと一般的にはかしこまった、堅苦しいイメージがあると思うが、私たちのライブはまるで音楽ライブのような雰囲気なので、初めての人も楽しんでくれたようだった。そしてウェルバ・アクトゥスの活動に関心を寄せてくれた方もおられたようで、ありがたかった。
 このようなミニライブの活動は、毎月のワークショップ後の夜、拠点のどこかでかならず行なおうということになっている。
 来月5月は、拠点のひとつとして提供を申し出てくれている〈鯔背屋〉の伊藤貴人さんのお宅でやらせていただくことになっている。5月8日夜である。
 昼のワークショップと合わせて、皆さんのご来場をお待ちしております。

ウェルバ・アクトゥス2010ワークショップがスタート

(Photo by Funky)
 2010年4月10日、土曜日。
 名古屋市の演劇練習場〈アクテノン〉にて、2010年のウェルバ・アクトゥスのワークショップの第一回がおこなわれた。
 参加者は10名足らずと少なめだったが、昨年の中核メンバーにあたらしい参加者がひとり加わって、気持ちをあらたにスタートした。

 始めに、今回の主催である「ウェルバ・アクトゥス制作実行委員会」代表の山田一歩さんから挨拶。今年の意気ごみを聞かせてもらう。
 今年は年末12月10日と11日に、愛知県芸術文化センターにて最終ステージ「Ginga」の上演をめざしながらワークショップを進めていくことになっている。その過程で運動体としてのウェルバ・アクトゥスの広がりを作りながら、昨年につづいて大きな共感を共有するための表現者集団をめざす。
 こうやって書くとなんだか大風呂敷な感じだが、一歩さんのなかには実現のための具体的な方策がすでにふつふつと動きだしていて、この第一回ワークショップや、拠点でのミニライブの展開もそのステップなのである。

 そのあと、参加者のひととおりの自己紹介があり、私からはこのワークショップの進め方についての説明。
 みっつのルール、というか、ゆるやかな合意のお願い。変な和製英語だが、わかればよろしいということで。

 1. BODY free
 2. MIND free
 3. COMMUNICATION free
(この項の具体的な内容については、別項として独立してあらためてUPします)

 そのあと、毎日できるウェルバ・アクトゥスのための身体作りの基礎ワーク。これは野々宮にやってもらう。
 そして、現代朗読とウェルバ・アクトゥスの考え方の説明やら、テキストを配っての読みの実践やらと進めていった。
 一般的な朗読教室や養成所の講座とはまったく違うことをやるので、初めての人は面食らうことばかりかもしれないが、「表現」ということでは実はとても基礎的な考え方を押さえながらやっている。どこかの系列でも系統でもない、まただれかがすでに確立した手法や伝統的な方法ではない、まさにコンテンポラリーな方法を用いた実践的な表現ワークなので、さまざまな人に応用できるし、すべての人が表現者となることを目指せる方法なのだ。
 このワークショップは途中からの参加も歓迎である。初回から参加していた人が、二回目以降の参加の人のパイロットとなってくれるだろうし、お互いに手法を共有し、共感しあいながら進めていくことを理想としている。
 ひやかし半分の単発参加ももちろん遠慮なくどうぞ。