2009年8月13日木曜日

一(いち)コロスの過去のブログから、その三

コロス組・今泉のブログから転載。

昨年11月末に名古屋で催された現代朗読協会のワークショップで、初めてMIZUKIさんに御指導いただきました。Kenji公演で主演される野々宮卯妙さん、榊原忠美氏とここで初めてお目にかかりました。
コロス組の村田笑子さん、チエゾウさんもこのWSで初参加・初顔合わせ。

下記はそこでの御指導の内容の一部を、後日纏めたものです。MIZUKIさんと現代朗読協会=ウェルバ・アクトゥス(=でいいんでしたっけ、MIZUKIさん?)の基本理念といっていいと考えます。

ヘッドフォンから逃れたい/朗読WSでのこと(2008/12/01)

先日のWSで印象に残っていることをこれから定期的に書いてゆこう。

水城氏の指導の序盤で、現代朗読協会の基本理念について説明を受けた。

まず朗読という行為において
「朗読者」「テキスト」「聴衆」の三者が必ず存在する。
一般の朗読ないし音読はテキストの情報を正確に聴衆に届ける、そのことしか見ていない場合が殆ど。

たしかにテキストの内容を損なわず、余計なものを足さず正確に伝えるのが前提だが、我々は何より先に「朗読者」と「テキスト」の関係というものを真っ先に考える。
そして「朗読者とテキストの関係」を聴衆に提示する。

そして「このように読みなさい」という手本を示すことは(少なくとも積極的には)しない。
朗読者自身の在り方、テキストの解釈、表現を外からあれこれ弄りまわさずその人なりの朗読が成立する条件を提示する。

「私自身は朗読を行っていません。私の立場で表現行為をすれば、学んでいる人達に私自身のやり方を押し付けることになりひいてはその人自身の初期衝動・解釈・表現を損なうことになりますから」

今回最も印象に残ったのは、もっとも考えさせられたのは水城氏のこの言葉かもしれない。

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